
【PR】「日常にお茶を」六角ちきりや茶舗2号店「翠葉日」が滋賀・坂本にオープン
創業百余年の歴史がある六角ちきりや茶舗さんを取材させていただいてから早4年。このほど、滋賀県大津市坂本に2号店「翠葉日(すいようび)」をオープンされたとお聞きし、さっそくお邪魔してきました。滋賀県に進出した理由やお店への想いなどを四代目店主の若林大督さんにお聞きしました。
お茶屋の文化、日常を紡ぎたい
――「翠葉日」という店名、とても素敵ですね。どなたが考えたんですか?
新しい店名については社員みんなで話し合いました。お茶葉を取り扱う上で、緑や葉の青々しさを感じるような名前はなんだろう、といろいろと案を出し合うなかで「翠葉日」に決まりました。カタカタや横文字も考えたんですが、親しみやすい漢字に。「日常にお茶を取り入れる」ということをコンセプトに掲げているので、そういった想いを込めています。

――皆さんの想いが詰まった店名なんですね。
そうですね。オープン日(2025年4月12日)も新茶の近づく季節ですし、新茶となる一芯二葉(新芽と若葉)のイメージともぴったりですし。
――ちなみにオープン日も水曜日なんですか?
曜日はあまり関係ないです(笑)。いまお店の前の道路の拡幅工事をしているんですが、道路が整備され歩道が出来ると日吉大社まで参道が続くので、そうなるとこの地域へ観光に来られる方も増えると思います。そのときは水曜日のオープンも検討していきたいですね。
――ちきりやさんと言えば京都の老舗ですが、なぜ滋賀県にお店を出そうと思われたんですか?
私は生まれも実家も京都の六角ですが、私達家族は10年ほど前に坂本に引っ越してきました。私自身が鍵っ子だったので、普段から何かあっても子どもたちを見守れるよう目の届く範囲にお店があれば良いな、と思ったのがきっかけです。自分たちの生活圏で顔見知りの方たちが気軽に立ち寄れる憩いの場となれば最良かなと考えております。
――そういう経緯があったんですね。本店との違いはどのあたりでしょうか?
先程もお伝えした通り、当店では「日常にお茶を取り入れて欲しい」との想いをコンセプトにしています。もちろん、日本茶文化を次世代へ繋ぐといったちきりやの理念は根底にあります。本店のある六角はご存知の通り観光地。ホテルが立ち並んで国内外の観光客も多い。町家人気で人がどんどん増えているが、観光客の目線に合わせて店づくりをするんじゃなくて、近隣の地元の人たちの日常に合わせ続ける必要があると感じています。地元の人がお茶を買いに来てくれる京都の生活、お茶屋の日常を海外の人に見て欲しい。あくまでもお茶屋さんをベースにした取り組みを滋賀県でもやりたい、と思いお店をオープンさせました。

お菓子で茶葉の後味や風味を感じてもらえるように
――では、お店のことについてお聞きしていきます。取り扱っているお茶は本店と同様のものですか?
煎茶5種類、ほうじ茶2種類、玉露かりがね、玄米茶1種類、抹茶は本店と同じものを置いています。これに加えて当店限定の朝宮煎茶を取り扱っています。


――お店ではお茶のほかに焼き菓子やスイーツもあるんですよね?
碾茶やほうじ茶、抹茶などを練り込んだクッキーやマドレーヌ、フィナンシェ、シフォンケーキなどを用意しています。このほかに4種のおにぎり(梅・ちりめんさんしょ・すぐき・碾茶)も。碾茶のおにぎりは珍しいのでおすすめですし人気メニューのひとつです。どのメニューもお茶に合う味わいになるように工夫しています。

――碾茶のおにぎりは本店のカフェでいただきました。ほのかにお茶の味を感じられて美味しかったです。
碾茶は香りは抹茶だけど味は玉露みたいとよく言われます。クッキーなども茶葉の後味や風味が残るように配合などを工夫しています。
――セットもあるんですか?
おにぎり4種とお茶2本を風呂敷に包んだピクニックセット(1760円)を用意しています。おにぎりのお茶は濃いめの緑茶やほうじ茶が合うので、おにぎりと一緒に食べてより美味しく感じていただけるものをセレクトしています。
――風呂敷の色合いもとても素敵ですね。
この風呂敷を再利用してお弁当包みに使っているお客さんもいらっしゃるんですよ。このほかお茶とお菓子を詰め合わせた母の日セットなどのギフトセットも販売していました。

――そういったギフトセットは季節ごとに作っていかれる予定ですか?
イベントに合わせて作っていただきたいですね。シーズンごとに来店しても、その時々でいろんなものが楽しめるよう幅広くご用意していきたいです。
急須と茶筒のある家庭を増やしたい
――オープンして3ヶ月ですがいかがですか?(取材日は2025年7月上旬)
お店に来られる方々のお声を聞いてみると、「このあたりはお店が少なかったので賑わいになる」「ありがとう」と感謝を伝えてくれる方が多いんです。地元の観光協会や鉄道会社もイベント発信に協力的で。今後、日吉大社前の参道が整備されたら、きっとさらに街が盛り上がっていくと思います。
――地元の方々も気軽にお茶出来る場所が増えて嬉しいでしょうね。お客さんは地元の方が多いんですか?
地元の方や車移動出来る県内の方が多いですね。
――今後の展望などはありますか?
将来的には広い敷地でお店をやりたい、という想いがあります。お店というか道の駅のような施設を作りたいですね。オープンカフェスペースを設けてご近所さんが働けるようにしたり、キッチンカーやマルシェをやったり、作った野菜を売ったり。そういった地域活性化を湖西側の琵琶湖が見える土地でやりたい、という夢がありました。

――コミュニティづくり、ということですか?
そうですね。一人住まいのお年寄りが増えていますし、両親の帰りが遅い子どもも多い。そういう地域の高齢者や子どもたちがお昼間に過ごせる場所を作りたいと考えています。働く世帯が働いている時でも安心して過ごせる場所、普通に集まって遊べるスペースなど。翠葉日がそういう場所になれば良いな、と思っています。
――なるほど。翠葉日が最終的な目標に向けての足がかりなんですね。
はい、ようやく足をかけられたな、と思っています。
――このお店に込められた願いが本当によく分かりました。こちらでは小ロットから茶葉を購入できるとお聞きしたのですが、いろんな種類を楽しんで欲しいからですか?
そうですね。本店では茶葉の量り売りをしていますが、当店では40gなどの小ロットをご用意しています。おっしゃる通り、いろんな種類を楽しんで欲しいという思いから紐付きのティーバッグなども置かせていただいています。やっぱり、急須で淹れるお茶は香り立ちと味わい、あとに残るうま味が違うんです。その美味しさを楽しんで欲しいから、簡単に淹れられるティーバッグから始めてもらえたらいいな、と思って。最終的には日常に急須と茶筒があるご家庭が増えたらいいな、と思っています。急須の導入は少しハードルが高いので、簡単なティーバッグから始めてもらって、気軽に楽しんで欲しいです。お茶を飲むと気持ちにゆとりが持てるので、お茶を飲みながらゆったり時間を持って心を休めて欲しいです。

お店のある比叡山坂本駅は京都から電車で約20分。ちょっとお出かけしたい、という時にぴったりのスポットです。「急須と茶筒がある家庭を増やしたい」との言葉、とても胸に沁みました。急須でお茶を淹れる家庭で育ったので私もお茶は好きなんですが、京都に越して来てからはほとんど急須を使えていないので(食器棚にはあります)今日からさっそく急須でお茶を飲む生活を送ってみたいと思います。(文:西井、写真:山本)
翠葉日
080-9562-1053
滋賀県大津市坂本3丁目16-40
定休日 不定期
営業時間 9:30〜16:30
※掲載内容は取材時のものです。最新情報は念のため店舗公式の情報をご覧ください。