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【PR】サイクリング×本格コーヒー、気軽に集える場所に「100bikeskyoto with coffee」

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4年前に取材させていただいた辻森自転車商会の2号店「100bikeskyoto with coffee」が出来たとお聞きし、さっそく取材させていただきました。場所は利便性の良い大宮駅近く。レンタサイクルと本格コーヒーが楽しめるお店です。オープンの経緯や今後の展望など、オーナーの宮本大輔さんをはじめ、バリスタで代表の船塚英里奈さん、営業の山田健人さんにお話を伺いました。

広がる利用の幅、大宮で2号店オープン

――まず宮本さんにお話を伺いたいのですが、2号店オープンの経緯などを教えていただけますか?

宮本さん:もともと「支店があれば良いな」と思っていたんです。シェアバイクの需要が増えてきて、お客さんから「乗り捨て出来るところはないか」と聞かれることがあり、その要望にも応えたくて。100年続く東洞院六角にある本店(辻森自転車商会)とは違うスタイルのお店をやりたくて、今のかたちになりました。

2号店についてお話される宮本さん

――支店、ということは大宮で借りた自転車を六角で返すことも出来るんですか?

宮本さん:はい、可能です。もちろんその逆もOKです。

――それは利用の幅が広がりますね。大宮エリアを選んだ理由はありますか?

宮本さん:六角のお店との距離感もですが、交通の利便性の高さですね。嵐電、阪急もあって観光客にとっても使いやすい。あとこのあたりは、ホテルや民泊が多いんですが、レンタサイクルが少ないんですよね。ですので需要があるかと思いまして。

――建物は新しく建てたんですか?

宮本さん:ここは元町家なんです。ここのオーナーが僕の友人で、町家の活用について以前から相談を受けていたんですよね。そのなかで、町家でお店をしている僕のノウハウも教えつつ、リノベーションや建て替えを提案しました。いくつかある選択肢のなかで友人は建て替えを選んだようです。ここのテナントを募集する、というタイミングで声を掛けていただきました。

店内にも自転車がいっぱい

――いろいろなご縁が繋がったんですね。本店との棲み分けというか、違いはどのあたりになりますか?

宮本さん:コーヒーです。本店でもブルーボトルコーヒーが併設されていてコーヒーを楽しむことも出来ますが、当店ではオーストラリアスタイルの本格コーヒーを楽しんでいただけます。今日来ているバリスタの船塚さんはもともと、ブルーボトルコーヒーで働いていたんですよ。オーストラリアでバリスタをされていた経験もあります。

――そうなんですか!船塚さんは「Hi MATE」の代表さんとお聞きしていますが、週の半分は別のお店が営業されているんですよね。

宮本さん:日曜〜水曜はHi MATE、木曜〜土曜はLiffee Coffeeが営業しています。Liffee Coffeeでは豆やメニューも変わりますが、どちらもオーストラリアテイストのコーヒーを提供しています。

オーストラリアで培ったバリスタ経験を発揮

――では続いて船塚さんにもお話を伺っていきたいです。まずは経歴を教えていただけますか?

船塚さん:2021年〜2022年までブルーボトルコーヒーで働いていました。入社したての頃は、辻森自転車さんの隣の店舗に配属されたんですが、その後は出身地の大阪の店舗に異動しました。そのあとワーホリでオーストラリアへ行き、去年帰国しました。

――もともとコーヒーがお好きだったんですか?

船塚さん:実はそういうわけではないんです。元々海外旅行や沖縄が好きで、その中でコーヒーに触れる機会が増えていきました。コーヒーに興味を持ったのは沖縄のコーヒー屋さんがきっかけです。

――海外旅行がお好きということはもともと英語が得意だったんですか?

船塚さん:英語もあまり出来なかったんですが、時代が変わるなかで「絶対に英語が必要」と感じるようになり、ワーホリを決意しました。ですので、コーヒーの勉強というよりは英語の勉強をしたくてオーストラリアへ行きました。年齢的にも今しかなかったので。

オーストラリア時代のことをお話される船塚さん

――そういう経緯があったんですね。オーストラリアでもバリスタとして働かれていたとお聞きしていたので、将来の展望があったからブルーボトルコーヒーに入社されたのかと思っていました。

船塚さん:実は違うんですよね(笑)。向こうではまず学校に通って英語の勉強をし、仕事を探しました。バリスタ経験があったので現地のお店でも雇ってもらうことが出来て。シドニーとタスマニアに住んでいたんですが、計2店舗で働きましたね。

――バリスタのお仕事が見つかるのがすごいですね。どんな修行をされたんですか?

船塚さん:向こうは「とりあえずやってみて」からスタートするので、とにかく見て覚える、身体で覚える、というスタイル。それにお店もめちゃくちゃ忙しかったんです。オーダー表も並んでいる状態で、とにかく仕事をこなして覚えていくしかない。コーヒーを作るだけでなく接客もしていたので、そこで英語を身に着けました。

――パワフルというか向上心がすごいですね。ではその頃から「自分のお店を持ちたい」と思うようになったんですか?

船塚さん:あまり思っていなかったんです。ですが、ワーホリ中に日本に一時帰国した際に「オーストラリアに帰りたい」と思ったんですよね。日本が恋しくて帰国したはずなのに、オーストラリアに帰りたくなっている。今後ずっとオーストラリアに住むことは出来ないけど、自分の居心地の良い場所、幸福度が上がる環境にずっといたい。そこで、「だったら自分でコーヒー屋さんを開けば良いや」って気持ちがシフトチェンジしました。

――すごい行動力。では、もしも一時帰国していなかったらコーヒー屋さんを開いていなかったかも?

船塚さん:可能性はありますね(笑)。

――時帰国からオーストラリアへ戻ったときは気持ちがガラッと切り替わったんじゃないですか?

船塚さん:だいぶ意識は変わりましたね。残りの滞在期間で色々学んで持って帰るぞ!って。

瞬間を楽しむ豪州スタイルを日本でも

――船塚さんがそれほど影響を受けたオーストラリアと日本の違いってどんなところですか?

船塚さん:コーヒー文化が日本と違いすぎて、その影響はかなり受けました。この文化を日本に持って帰りたいなって。オーストラリアは店員もお客さんもハッピーでWIN WINな関係なんですよね。それが日本にないところ。日本のカフェのイメージはあまり会話がないけれど、オーストラリアは「元気?」から始まって、「今日なにするの?」とかコミュニケーションを取る。その時の瞬間を楽しんでいる気がして、それがすごく良くて。

――日本に帰国してからはどんな準備を?

船塚さん:今も定期的にやっているんですが、最初はキッチンカーの準備を始めました。そこで、宮本さんに相談したときにちょうど2店舗目のオープンを目指している、というお話を聞いて。

――なるほど。タイミングが重なったんですね。お店のコーヒーについてもお聞きしたいです。

船塚さん:エスプレッソベース、ラテ、フラットホワイト、オーストラリアアイスコーヒーなどオーストラリアのメニューを楽しんでいただけます。オーストラリアでアイスコーヒーを頼んだ時に勝手にアイスクリームが乗ってくるのが面白くて、絶対メニューに入れようと思っていたので取り入れました。お客さんも興味を持ってくれますね。

コーヒーを淹れる船塚さん

――焼き菓子やスイーツもあるんですね。

船塚さん:もともとお菓子を作るのも好きだったので、オーストラリアの味を表現するために自分でレシピを改良して、バナナブレッドやチョコレートクッキーなどコーヒーに合うものを提供しています。

――こだわっている部分はどのあたりでしょうか?

船塚さん:オーストラリアのコーヒーが楽しめることですね。実際に向こうでバリスタをやっていたので、味の再現度にはこだわっています。オーストラリアのココアパウダーを振っていて、味もそのものですし、実際にオーストラリアのコーヒーを飲んだことがある人からは「オーストラリアの味と一緒」と言っていただけます。

ホットのカプチーノ(M)670円
人気のバナナブレッド350円はグルテンフリー&デイリーフリー

――豆はどちらのものを使われているんですか?

船塚さん:大阪・帝塚山のシェブロン コーヒー ロースターズさんの豆を使わせていただいています。オーストラリアでバリスタをやっていた方なんですよね。どの豆を使うか考えた時にオーストラリアのテイストに近付けたかったので。向こうは浅煎りの豆が主流なんですが、現地の滞在経験のある焙煎士を求めていました。

――そういえば、レンタサイクルを利用される方もコーヒーを頼まれますか?

船塚さん:頼まれますね。コーヒー目的の方が「レンタサイクルもやってるんだ!」と借りて行かれることもありますし、その逆もあります。相乗効果が出ているかと。

――今後、どんなお店にしていきたいですか?

船塚さん:コーヒーが美味しい、と思っていただけるのはもちろんなんですが、喋りに来るだけでも良いし、気軽にいつでも来られるような居心地の良い空間にしたいです。観光客だけじゃなくて、地元の人ももちろん来て欲しいです。

フランクに自転車を楽しんで欲しい

――では、レンタサイクルのこともお聞きしていきたいです。自転車は何種類用意されているんですか?

山田さん:シティバイク、Eバイク、クロスバイクの3種類です。

――それぞれ特徴があるんですか?

山田さん:Eバイクは電動自転車なので一番人気ですね。バッテリーも保ちますし。他の自転車の利用料は1日1500円ですが、Eバイクは1日3000円となります。

各自転車の料金表はこちら。Eバイクは1日3000円で、自転車の種類や時間などによって異なります
店頭に並んだ自転車

――1日単位でしか借りられないんでしょうか?

山田さん:いえ、半日からでも借りられますし、数日単位で借りられる方もいらっしゃいますよ。ここから自転車で宇治まで行った、という方もおられました。

――宇治まで!すごいですね。宮本さんからもお聞きしたんですが、大宮で借りた自転車を六角で返しても良いんですよね。

山田さん:はい。出来るだけフレキシブルに対応しています。フランクに、というのがここのスタイルなので。

接客する山田さん

――改めてなんですが、お店のコンセプトを教えていただけますか?

山田さん:歴史ある京都の街を自転車で気軽に巡って欲しい、という辻森自転車の想いを踏襲しつつ、もっとカジュアルな接客が出来るのが当店の良さだと思っています。六角のお店は修理や販売も行っていますが、大宮はレンタサイクルだけなので、フランクに入って来てもらえるよう、意識しながら店づくりを進めています。

――お店の出入り口も広くて入りやすいですよね。お店の展望を教えてください。

山田さん:今後はツアーにもっと力を入れていきたいです。すでに六角でもやっているんですが、大宮でも盛り上げていきたいです。京都の観光地などに一緒に自転車で帯同して歴史の説明などをしていきたいです。

ツアーを増やしていきたい、と展望を語る山田さん

――最後に宮本さんにももう一度お話を伺います。2号店をオープンして数ヶ月ですがいかがですか。

宮本さん:お客さんには「コーヒーと自転車のバランスが良くて、良いビジネスだね」と言っていただいています。海外のライフスタイルに合っているのかな、と。ただ、観光地としての強みも出していきたいですが、ご近所さんや国内の人にも気軽に使って欲しいですね。

撮影中もお客さんがふらっと来られて、コーヒーを注文したり自転車を借りて行かれたりしていました。いただいたコーヒーも浅煎りで飲みやすく、オーストラリアへ行かれたことのある方は「これこれ!」と懐かしさを感じると思います。次はぜひレンタサイクルを利用したいです。(文:西井、写真:山本)

100bikeskyoto with coffee オーナー(辻森自転車商会) 宮本大輔さん

1975年京都生まれ。地元京都で育ち自転車屋を営む。

代表(Hi MATE) 船塚英里奈さん

大阪出身。ブルーボトルコーヒーを退職したあと、オーストラリアでバリスタの経験を積む。その後帰国し、Hi MATEをオープン。

営業 山田健人さん

2001年生まれ、京都出身。約6年のホスピタリティ業界の経験あり。オーストラリアへ行った後、100bikes kyoto で営業を担当。趣味は写真、旅行、カフェめぐりです。

100bikeskyoto with coffee

075-221-5732
京都府京都市中京区錦猪熊町546
定休日 無休(12月1日〜2月末までは日曜・祝日休み)
営業時間 レンタサイクル9:00〜18:00、コーヒー(Hi MATE(日曜〜水曜)、Liffee Coffee(木曜〜土曜))8:00〜16:00
https://100bikeskyoto.jp/

※掲載内容は取材時のものです。最新情報は念のため店舗公式の情報をご覧ください。