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さんきゅうレンタル店舗前にて

マネキン美女が目印の気になるお店「さんきゅう・レンタル」

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きめ細かなサービスで、地域のイベントに欠かせない存在に

賑やかな繁華街から離れた高辻通。車の交通量はそこそこあるものの、落ち着いた雰囲気のこの通りを歩いていると、いきなり太鼓に巨大扇風機そしてマネキンの女の子が。幅広い品揃えの「さんきゅう・レンタル」さんがある。どんな時にどんな人がレンタルするのか。とにかく色々気になるので、この店を親子2代で営まれている五家さんにお話を聞いてみました。

さんきゅう外観

地域に根ざした地元密着型のレンタルショップ

――今日はよろしくお願いします。いつも前を通る時どんなお店なのかずっと気になっていました。

店長 五家 環さん(以下たまきさん):よく言われます(笑)。地域の祭りやイベントなどに使うアイテムを貸し出すレンタルショップです。時々リサイクルショップと間違って入ってこられる方もいますけど(笑)。

――ありとあらゆるものが置いてありますが、一番気になるのはマネキンの彼女です。

たまきさん:ありがとうございます。狙い通りです。彼女はうちの看板娘です。僕が働いてから25年になるのですがその前からいてね。名前もちゃんとあって、「アリーちゃん」と言います。

さんきゅうアリーちゃん
看板娘のアリーちゃん

――えっ25年以上前からですか、長いですね。名前は社長がつけたんですか? 

たまきさん:いえいえ。時々ここを通る園児達がいてね、いつからか「アリーちゃん」と呼び始めてそのうちみんなからも呼ばれるようになりました。

――お店が地域に親しまれているエピソードですね。どういった方が借りていかれますか?

たまきさん:個人の利用から、市や地域の運動会や地蔵盆、大企業さんのイベントの設営と多岐に渡ります。京都府下でのご利用もありますよ。

――おお、幅広いですね! 

たまきさん:おかげさまでこの地で営業して30年になりました。

さんきゅう店舗内01
さんきゅう店舗内02

創業から30年。信頼のつながりからやってこれた

――レンタルショップを始められたきっかけは? 

社長:元々働いていた会社がレンタル会社のフランチャイズを始めることになり、そこに配属されたのがきっかけです。その後退社し、昭和63年8月19日に現在の会社を立ち上げました。

――場所がなぜ四条烏丸の佛光寺だったのですか?

社長:中心地から少し離れていた方がお客様も落ち着いて相談できると思ったからです。搬入搬出にも都合が良いですしね。

――独立された当初はどのような状況でしたか? 

社長:前職で繋がりができたお客さんなどからお声がけいただき、今もひいきにしていただいています。またそこから次第に地域のお客さんが増えていきました。当時は10社以上あったレンタルショップもバブルが弾けて価格競争に陥りました。

――五家さんに対する信頼の賜物ですね。お店の名前の由来は何ですか? 

社長:非常にありがたいことです。商売させていただく上でお客さまに感謝しないといけないという意味を込めてつけました。印象を柔らかく親しみをもってもらうために「さんきゅう」は平仮名にしています。

さんきゅう社長

細やかな配慮にこだわることがお店の姿勢

――仕事をする上でこだわりや大切にしていることは何ですか? 

たまきさん:もうこれは完全に責任感ですね。お客さんにいかに楽しんでもらえるかが大切。頼まれたオーダーをクリアしつつも細やかな提案をすることは常に心がけています。 
例えばステージのお仕事をいただいた時など、参加者の年齢層なんかも聞きながら、こどもが多いなら目線に合わせて高さを低めに設定するご提案や、突発的に車椅子が必要ならすぐに手配したりもします。一つのイベント全てを請け負っているので信頼を損ねぬよう細心の注意を払っています。

――より良くなるよう提案もいただけるのは心強いです。 利用者からしたら安心ですね、だからリピートいただけるのですね。

たまきさん:ありがとうございます。「さんきゅうさんにしかできないわ」と言っていただけることもあり、それが一番嬉しいです! またご利用いただいた方からのご紹介があったりして、新しいご縁もいただけてありがたい限りです。

さんきゅう店長たまきさん

まわりではあまり見かけない珍しいアイテムもおまかせ 

――商品がたくさんあるのですが、中でもよくレンタルされるものは何ですか?

たまきさん:ちょっとした会議や集まりに使われるんですが、地域や企業さんなどのマイクやアンプなど簡易の音響設備がよく出ますね。

さんきゅう商品

――おすすめの商品なんかを教えていただけますか? 

たまきさん:お餅つきの時に使う臼です。プラスチックできていて、軽いので簡単に持ち運べるんですよ。使う時はタンクのように水を入れて微動だにしないように固定できます。ヒットしましたね。近所の方などは台車で運んでいかれました。 

――これを考えた人はすごい。珍しい商品ですね

たまきさん:そうなんです。百貨店やモールなどにはない珍しい商品をたくさん揃えているのも、うちの特徴です。外国の方とか特にアリーちゃんと写真だけ撮ったりしていかれる方も多くて(笑)。そうやって楽しんでくださる方も大歓迎。 

プラスチック臼
今年引っ張りだこだったプラスチック製の臼
サーモカメラ
サーモカメラのレンタルも始められています

今回取材した「さんきゅう・レンタル」さんの社訓には「人との出会いを大切に」とあるのですが、仕事の姿勢や大切にしている点をお聞きした時が特に熱量があり印象的でした。何度もリピートがあるのは、利用者にとても頼りにされているからなのだと感じます。また社長と環さんのとても人に寄り添ってくださる人柄を感じ、まさに人との出会いを大切にされていらっしゃいました。 (文:山本/写真:木村)

さんきゅうレンタルプロフィール画像

さんきゅう・レンタル
左:社長 五家 利絋さん

1943年11月生まれ。熊本出身。「さんきゅう・レンタル」の創業者。若い頃はあゆの友釣りが趣味で、今はもっぱら料理を作るのに夢中。それを妻とふたりで一緒に食べることにはまっている。

右:店長 五家 環さん

1969年1月生まれ。 京都出身。冬はスノーボード。春から秋にかけてはキャンプとスポーツマンでアウトドア好き。

さんきゅう・レンタル

京都市下京区高辻通東洞院東入三軒町552番地
Tel.075-343-1712
営業時間 9:00〜18:00
定休日 日曜日・祝祭日
http://ameblo.jp/sankyurentaru/

※掲載内容は取材時のものです。最新情報は念のため店舗公式の情報をご覧ください。